航海3

コンタクト

コンタクト

シンはディーラーが言い終える前に宣言した。

シンの相手はディーラーにアイコンタクトを送る。

(おいっ!どういうことだっ!スリーカードを捨てて、五枚の手札を見て笑うなんて。奴のカードはそんなにいいのか?)

ディーラーもアイコンタクトを返す。

(そんな訳が無い。奴の手札はブタ、良くてワンペアだ。ハッタリに決まっている)

シンの相手はディーラーの目を見つめながら僅かに頷く。

「こちらも200ガルド追加で」

相手の宣言を待たずに、シンは後ろにいるレイにエアバイクを出させていた。

「こっちはもうお金が無いんで、物品を賭けます」

時価500ガルドはするであろうエアバイクをシンは賭けた。

このカジノでは金だけではなく、物品も賭けの対象になる。

「私も500ガルド追加で」

シンの相手の後ろで観戦しているオーナーは依然としてにやにや笑っていた。

「エアバイクをもう一台」

シンが人差し指を、ピッ、と立てて平然と宣言する。

シンの行動を、まずシンの相手が不気味に思った。

(どう考えても、おかしい。イカサマでもしているんじゃないか?)

チラッ、とディーラーの目を見る。