呑気
シンは滅多に怒らない。生来ののんき呑気さもあるが、怒ったところで何も解決しないし、怒る位なら、そのエネルギーを他の事に使えばいい、と考えるからだ。
それでも、シンはちょっとムッとしていた。このカジノは卑怯だ。さっきも他の賭け事を見ていたが、最初は相手に勝たせて、その後にイカサマばかりやって全額巻き上げる。
どう考えても卑怯だ。
だからこそレイもこの賭けに乗ろうとしたのだろう。
何とかして、シンはクレアの負け分を取り返してやりたかった。
「では、ルールを説明させて頂きます。カードの交換は一回のみ。何枚でもOKです。掛け金はいくらつまれても、何度うわづ上積みされても構いません。相手と同じ掛け金が上積みできなければ勝負はできません。自分の手札では勝てないと判断したら、その掛け金の半額を相手に支払って勝負をおりることも出来ます。何回、勝負致しますか?」