ディーラー
「じゃあ、僕ならいいのかな?」
そこにシンが、レイとディーラーの会話に割って入った。
ディーラーにはシンが、いかにもカモのように見えた。しかも身なりから判断して、かなりの大金を持っていそうだ。
「いいでしょう。お客様、こちらへどうぞ」
「ちょ、ちょっと、あんた!」
クレアが血相変えてシンに詰め寄る。
「ん?何?クレア?」
シンはキョトン、とした表情でクレアに答えた。
「相手はプロなのよっ!レイならまだしも、あんたじゃ…」
そこまで言いかけて、レイがクレアの肩を叩いた。
「…クレア、黙って見てろ…これはシンが買った喧嘩だ…それから、シン」
「なに?レイ?」
「…これは人を傷つける戦いではない…遠慮は無用だ…」
シンはクスリッ、と笑い、
「まあやるだけやってみるよ」
と答えた。