航海3

ディーラー

ディーラー

「じゃあ、僕ならいいのかな?」

そこにシンが、レイとディーラーの会話に割って入った。

ディーラーにはシンが、いかにもカモのように見えた。しかも身なりから判断して、かなりの大金を持っていそうだ。

「いいでしょう。お客様、こちらへどうぞ」

「ちょ、ちょっと、あんた!」

クレアが血相変えてシンに詰め寄る。

「ん?何?クレア?」

シンはキョトン、とした表情でクレアに答えた。

「相手はプロなのよっ!レイならまだしも、あんたじゃ…」

そこまで言いかけて、レイがクレアの肩を叩いた。

「…クレア、黙って見てろ…これはシンが買った喧嘩だ…それから、シン」

「なに?レイ?」

「…これは人を傷つける戦いではない…遠慮は無用だ…」

シンはクスリッ、と笑い、

「まあやるだけやってみるよ」

と答えた。