超一流
クレアはレイがやはり何事においても超一流の達人だと今更ながらに思い知った。
あれはクレアが咄嗟に思いついたアイデアだったのが、それも見破ってしまった。
「お客さん、もう終わりですか?」
ディーラーがにやにやしながらクレアに話し掛けてきた。
「もう弾切れよっ!」
苛正しそうに叫ぶクレア。
ディーラーの顔を見たレイは、
「…なら俺がやろう…」
と告げ、ミラーシェイドを外し、椅子に腰掛ける。
「…金はここにある…文句はないだろう?」
そう言うレイに対し、ディーラーは、
「残念ながら、お客様とは勝負できません」
レイの眉が微かに動く。
「…なぜだ?」
「とう当カジノは一般市民を対象としたカジノです。お客様のような傭兵はご遠慮ねがっているのです」
ディーラーはにこやかに説明する。
そんな規定など、どこのカジノにも無い。ただ、レイの雰囲気から判断してもカジノ側の儲けが少ない、と判断したディーラーが難癖つけて、勝負を断ったのだ。