冷や汗
「…思い出すだけで冷や汗が出てくるわ…」
まさかあんなハッタリを、シンがかますとは…レイの相棒なだけはある
ベッドの上で呟くクレア。
「ごめんごめん。でも勝ったからいいじゃない」
シンはまだご機嫌なようで、にこにこ笑いながら言った。
「そりゃ、あんたはいいでしょうけどね」
クレアは複雑な表情でそれだけ言った。
シンが勝たなければ確かに大変な事になっていたが、シンの説明を聞いてみるとレイ顔負けの用意周到な計画を練り上げ、戦ったことがわかった。
しかも、レイはシンに何一つアドバイスをしていなかったそうで、レイの方がクレアよりも驚いていたようだ。
シンは両腕を目一杯伸ばして、
「眠くなってきたな…僕、もう寝るね、お休み…」
シンはそれだけ言うとベッドに突っ伏して寝息を立て始めた。
無理も無い。砂漠をエアバイクで十時間ぶっとうしで走破し、その後はカジノに行って…『お子ちゃま』のシンの体力では、これが当たり前なのだろう。
「…あたしも眠くなってきたわね…まだ夕方の四時だけど、寝ちゃおう…」
そう言うと、クレアも死んだように眠り始めた。