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遺跡で発見した食料のおかげで、僕達は砂漠を横断することができた。途中クレアが色々騒ぎだしたけど…まあ、それはいつものことだし、昨日のことはあまり気にしていないようなので僕としては有り難かった。ひょっとしたら、僕が寝ている間にレイがクレアの相談なり、なんなりに乗ったのかもしれない…でもあまり深くは考えなくてもいいでしょっ!
「…何をにやついている、シン…」
シンは微笑みながら、
「いやぁ〜、仲がいい、っていうのはいいことだなぁ〜、って」
実にうれしそうにはきはきと喋る。
レイはフンッ、と鼻を鳴らし、
「…仲がいい?ひょっとして俺と、あの二枚舌の金の亡者のことを言っているのか…?」
不機嫌そうに言う。
ここにクレアがいれば、『あんたみたいな毒舌冷血漢に言われたかぁないわよっ!』と叫ぶだろうが、今、クレアはここにいない。クレアは『闘技場で回収し損なった金を三倍にして取り返すチャンスよぉぉぉ!』と喚きながら街のカジノに突っ込んで行ったのだ。今ごろは目をぎらつかせながら勝負していることだろう。
「だって、レイ、嫌いな人とは全然話さないじゃない。嫌ってない人とだって余り話さないし。クレアと同じ位話す相手って僕以外にいないんじゃない?」